そして勝手に踊りだす

くだまき100年、心は在宅 身体は現場 オタク元気で留守がいい。3度のごはんとコスメが好き/エンタメ中心よろずサークル/デザイン・占いもたまに

Perfume LIVE 2021 [polygon wave]とてもよかったね、とてもよかったよ

Perfume LIVE 2021 [polygon wave]

とてもよかった〜、とてもよかった〜〜〜ってことを記しておきます。

12月にアマプラで配信ですってよ。

www.perfume-web.jp

 

アマプラの配信。KinKiくんのときもありがた百万石だったので、いまから超楽しみですわいな~!!!ある程度の期間で配信終わっちゃうんかなぁ…KinKiくんのときは半年くらいで終了していたので、Perfumeさんのもそのくらいで見積もっておけばいいのかしら。

半年か…500円×6か月×1.10=3,300円の半年=180日、1日あたり18.33円で180回・7日あたり128.3円で26回・10日あたり183.3円で18回は見られますね!これは無料!! 

 

これ余談なんですけど、KinKiくんのときはコンサート13本が一挙配信されまして…うち12本は何かしらで見られるのでまぁいいんですけど、1本だけ!!1本だけは!!!!アマプラでしか見られなかったんですよねぇ…

We are KinKi Kids LIVE TOUR 2016 ~TSUYOSHI & KOICHI~っていうPerfumeさんで言うところのbitterとP Cubedを束ねて煮詰めてきらめかせて殴ってくる、みたいなとんでもないコンサートツアーがあったんですけど、それの初日の武道館公演をねぇ…アマプラ限定で公開しましてねぇ……

 

あのチケットねぇ、本当に倍率がエグくてねぇ…

当時、出来心で相場を調べてみたら最後列2列でも直角の戸田の転売チケットの『出したねぇ~!!!』ってなる系の額と同じくらいの金額でしたねぇ…おおお…怖い…

20周年のアニバーサリーライブの封切りをデビューコンサートと同じシチュエーションで始めようとすると…そんなことに、なるんですねぇ……(※転売ダメ、ゼッタイ)

 

さっそく脱線が激しいですが、彼女たちを15年ほど一定の距離を保ちつつ観察している人が書いているってことだけは頭に入れておいてください。

熱狂的なエモまりテキストは一切出てきません!そんなんTwitterの#prfmに任せといたらええんじゃい~~~(早速KinKiさんのこととか言ってるし誰にも期待されてないとは思いますが)

 

ついでに、近年のPerfumeさんを話すうえで落とせないであろう五輪の話を全てスルーしていますが、政治・宗教・野球の話は人前でしないようにと厳しく躾けられているので意図的に避けています。

 

いろんな思いが各々の胸にあるでしょうけど、端的に言えばPerfumeさんの名を冠しているものを受け取るときは自分たちのために仕立てられたオートクチュールだと思いたい。そう考えると、五輪の諸々はただのノイズに過ぎんのよ。

(言いたい気持ちはわかるけど)あんな超えげつないもんを見てもなおヨチヨチの心みたいなのが顔を出してるヤツの気が知れん。

あんたら、いましがたまで彼女たちが全て吞み込んで最高のショーに昇華したところを見てきたでしょうがよ!

もういちいち触れてやるなよ、そういうところやぞ!!!!!!!!!!11

 

…この人、何に憤っとるん?知らん知らん。

 

それはさておき、治安がいいはずの我が家の周辺に夏休み特有の怪物こと若者の奇声が襲来しているので入眠妨害されていますね!そろそろお子ちゃまはオネンネしてほしい所存~!!!(追記:このブログを投稿してしばらくしたら、何者かにドナドナされていきました。よかった)

 

ようやくの本題。

 

・開幕フシガ

MVの再現!エモ〜!!!みたいな気持ちは全くなくて、それよりも『うわぁ!人ステージに入れてきた〜!!!』の驚きの方が圧倒的に勝ってた。

 

あの手この手でステージを3人で成立させることに異様な執着を見せていた(そして彼女たちの世界観を語るうえで重要なパーツでもある)と思うんですけど、それをこのタイミングで、なんでこのライブで、どうしてこの演出で、って思うと、ものすごく不自然だな〜って思ったんですよ。

 

いま、このタイミングで不自然なガールを1曲目でやりたい、ってPerfumeさんが思う理由ってなんなん?って思ったらハチャメチャにザワザワしてきません?

だってさ、前にPTA TVかなんかで西脇さんってばフシガのこと軽く忘れてましたし…?

ただただ意表を突きたい、みたいな安っぽい理由で選ぶかなぁ?って。それでも充分なんですけど、それはさすがに彼女たちのエンタメには軽すぎるのよ、理由が。って。

 

なんかそれだけじゃないよなぁ、絶対に。と思ってフヨフヨ考えながら見てたんですけど、たぶん、雇用を産み出したかったんかな〜…と思い当たって、というか、そういうことに勝手に仕立て上げて『なんて素晴らしい事業主…!!』と感極まっておりました。

 

や、でも、それはわたしのなかでは超有力な仮説で、そうでもないと開幕フシガの説明がひとつもつかないなって思うんですよ。

 

エンタメ業界全体が危ないことに心を痛めたPerfumeさんたちが(パフォーマーやスタッフさんたちに場を提供したい)と考えそうなのは人柄から容易に想像がつくし、これまで3人で場を成立させることに執着してきたものの、それを曲げてでも何とかしたい現状だったのではないかなと、ものすご〜〜〜く勝手に思うわけです。

これまでの信念を曲げてまで成し得たいことがあった、としか思えないのです。

 

もちろん、あのアリーナの半分以上を埋める鬼デカLEDの画ヅラ的な処遇もあったとは感じるのですが、これまであれだけのノウハウを積んだ人たちですから課題ですらないと思うんですよ(実際、パフォーマーさんのいないパートでも特に間延びした感覚はなかったし)。

 

ってなると、やっぱりパフォーマーに場を提供したい、という思いも込めて組まれたセットリストじゃないかなぁって。

 

たとえば、開幕ポリゴンウェイヴでパフォーマーさん引き連れちゃう、とかでもなくはないですけど、ちょっと唐突で情緒がない感じがしますし…

とはいえ『今回はひと味違いますよ』『いまこんな感じです』って1発目で提示したい・カマしたいって意識は常にある人たちですし。

 

ってなると、スタンスの提示・カマし・ファンサーヴィスが叶う楽曲って不自然なガールしかないんですよねぇ…ないですよね?

 

って思うと『ボンクラなのはPerfumeだけ!』とか『広島のイモ娘』って自虐してた子たちがあまりにもあまりにも大きく見えて(今日初めて芽生えた感情とかではない)、なんかオタク…感激しちゃったなぁって。感激しちゃったのよ。

(そんでもって、たぶんあの方々ってELEVENPLAYの方々じゃないかな~…と思っているのですが…ご時世的にオーディションとかは難しいでしょうし、彼女たちのパフォーマンスを最も理解できて、スケジュールさえ押さえたら最もスムーズにコトが運ぶ方々でしょうし。とはいえ、当然お顔が見えない仕様でしたし、ここに書いていることは全て仮説・憶測なのですけども)

 

ライブ開始10分ない地点でこれだけ書いてるの、ちょっとゾッとしてきたので駆け足でいきますね…

 

・ポリゴンウェイヴ

曲前にゴンゴン鳴らしてたやつ、めちゃくちゃいいので音源はよ出してください。7,800円くらいまでなら秒で買います。

 

・GLITTER

あ〜!やっぱり復興支援曲って位置付けでしたね〜!って勝手に思った。

 

JPNのときね。ブリッジの映像でバチボコに戦ってるような演出のPerfumeさんが、GLITTERの入りかな?でレーザーのなか祈ってるようなポーズ取るじゃないですか。

あれ見て『いがみ合うな、前に進め』みたいなメッセージを受け取ったんですけど(これに限らず、Perfumeさんは様々なもので覆い隠しているけど思いのほか社会派な側面があるように思う)、今回もそれに近い"祈り"として歌ったのかなぁって印象を受けました。MCとか前後の曲構成を思うと、誰しも(あっ、これは祈りと約束のために選ばれてる)って感覚になったんじゃないかなぁ〜…どうだろ?

 

それにしても、Perfume LIVE 2021 [polygon wave]は本当にひとびとの孤独や虚しさ、希望や未来に寄り添うプログラムだったように思う。

極力無機質な手触りの楽曲は避けられていたように思うし、かなり歌詞を吟味してセットリストを組んだんじゃないかなぁ、って。

 

率直に言ってしまうと、わりとPerfumeさんのライブには雛形があって(それがいいとか悪いとかではない)どうにも感想として本人たちのパフォーマンスかテクニカルな部分しか残らないのが課題じゃないかなと思っていたりもする(エンタメとしてもう一段先に行くため、何かしらのメッセージを乗せたがっているような気がしている)のです…

 

彼女たちは素晴らしいし、この上なく素敵なのだけれど、その弊害としてファンが批評性を全く有していないのが薄気味悪いと常々感じていて。叩けとか言う意味ではないですが(そもそも批評とは否定的な意見をぶつけることではないし)、考察する・洞察する対象としてこんなに面白い対象もそうないので不思議すぎて…神格化したい気持ちは充分に理解できるんだけども~…

 

ん~、たとえば。

西脇さんの説法、いつもいつもありがたく拝聴する限りなのですが…ちょいちょいワードチョイスに面喰らうんですよ。

特に今回、魂って連呼してたり、過去はココロの粒子とかめっちゃ言ってましたし、なんかこう、スピリチュアル方面に圧をかけてくる傾向があるというか…言いたいことは分かるんだけど、思考回路を乗っ取られるような一抹の不安を覚えるんですよねえ…

いつごろからかは思い出せないんですけど、自己防衛のひとつとして共感しきらないようにしているなぁって(彼女の言葉にはとても力があり、素直に受け取れないヤツがいるらしい、っていうだけの話なんですけど)

 

そうそう、で、今回も魂とかみんなはわたし、わたしはみんな、とか話していて(言いたいことは分かるんだけど…抽象的すぎてねぇ…具体的に話すのは野暮すぎるけども…いやはや~~~)と思いつつ、みんな、のなかにはスタッフさんやパフォーマーさんのことも勿論入ってるよなぁ…これまでとこれからの感謝と激励も込めたステージですよね、と思うと(やっぱPerfumeさんだなぁ~~~!!!!!!)って気持ちにじんわりとシフトできました。お前どんだけひねくれとんねん。反省しろ!

 

あ、話がそれた。

で、冒頭のMCで『今だからこそできるライブをやる』って力強く話してくれていたけど、『今だからこそできるライブ』って演出とかはさておき、もしかして言葉を丁寧に届けることなのかなぁ?と感じていて(次につなげることは言わずもがな。ただ、そこの主語がPerfumeさんだけではなく、エンタメ業界全体のような気がするのは大きな希望だと思う)。

 

ん~…例えば…

まず最初に、このライブを見た人に持たせたいお土産(=感情)を設定して、そこに向かって組んでいった印象がものすごく強かったんですよ。

技術は添え物、まずは心。そこがかなり前に出ていた気がします。

 

 

ある程度は普段のライブフォーマットを踏襲しているものの、特に後半に向かうにつれどうにも『この言葉を届けたい』って気持ちがビシビシ出ているように感じられて、なんかもうすごい嬉しいな〜ってなっちゃいまして…ならへんかった?

 

なんていうか、すんっごい体重の乗りまくった素晴らしいショーを見せてもらったなって。

 

崖っぷちPerfumeとはよく言ったものですが、それを頻繁に口にしていた頃は『ここで踏ん張らないと落っこちる』と恐怖がベースになっていたなと思っていて。

現在、崖っぷちPerfume、なんて誰も言わなくなったものの崖には遭遇してるじゃないですか(ここまで読んでる稀有な人なら色々浮かぶでしょうよ!)。

 

ただ、ここで粘らないと崖から落ちる、ではなくて

この崖、どうやって登る?に転換した課程が彼女たちの輝かしさの屋台骨だなと…そしてその集大成が今回のパフォーマンスだったように感じています。

 

なんにせよ、得体のしれないものと戦ったり、考えたり、生み出したりする人って面白いし、素晴らしいし、うわ~、ずっと見ていたいなぁって思うんですよねぇ…

ありがたいことに、そういう人たちに節目節目で出会えているわたしは本当にオタクとしてラッキーだなと常々思っているし

これからいくつ、そういうものに出会えるだろう?とも思っています。

 

大切な人同士を比べる意図はないんですけれど。

今年はとにかく、わたしにとって大切な人たちが最高のエンタメを見せまくっていて。坂本真綾さん、Kis-My-Ft2さん、堂本光一さん…そしてPerfumeさん(これから開催の堂本剛さんの平安神宮奉納ライブも、きっと)。

 

いや〜、ほんとありがたい…愛してやまない人たちが、使ったことない筋肉を使って見たことないものを届けてくれる贅沢ったらないわ…

願う以上のこと 祈る以上のことがあると信じさせてくれる人たちは、すべからく強い。

 

もうちょっと生きましょかね、そうしましょっかね。おわり。