もう9月、今年も終わる。
8月になると『もう冬はそこまで来ているな』くらいの気持ちでいる。
気が早く意味がわからないと言われるが、本当にそうなのだ。揺るぎない真実なのだ。
もう今年は終わる。
やり残したことがないようにしよう!など、大それたことは過ぎらない。
いつだって取りこぼしてばかりの人生なので、つまらないことには極力こだわらない。
つまらないかどうかは、わたしが決めるけど。当然として。
閑話休題。
かわいいの代表格として君臨する動物、うさぎ。
間違いなくうさぎはかわいい。
うさぎ、ウサギ、兎、rabbit…字面からはあまり愛らしさを感じ取れないが、とにかくうさぎはかわいいのだ。
もっふもふの身体に『ω』の形をした口元。
クリッとした瞳に、丸い背中、小さなしっぽ。
かわいくないわけがない。
庇護欲を掻き立てる女子を時折"うさぎ系女子"なんて呼んだりするくらいには、守るべき愛らしさを小さな身いっぱいに湛えた生き物なのだ。
しかし、しかし。
そんな可愛らしい生き物にも、弱点がある。
食事だ。
過剰な減量を目的とした穀物・菜食中心の味気なく少量の食事を『うさぎみたいな食事』と揶揄することがある。
うさぎとしては立派な食事をそんなふうに貶されて心外だろうが、つまらないものはつまらないのだ。
全人類が認めるであろううさぎの愛らしさを以ってしても、あの無味乾燥とした食事を制すことはできないのだ。
うさぎたちから『どうでもいいよ』というクレームが聞こえてくるような気もするが、うさぎみたいな食事より、この文章のほうが圧倒的につまらない。
よくこんなくだらないことをツラツラ綴れたものである。人は歳を重ねると本当に面の皮が厚くなる。その証左である。
くだらないついでに、一生役立たない知識を。
うさぎの鳴き声は『ガォッ』。意外と獰猛。
普段は全く鳴かず、お鼻がピスピス鳴る程度だと言うのに。やる気を出したら思いのほか野太いのである。
もうちょっと具に観察すると、あと数カ所かわいくないところがある気がするな。そこもかわいいんやろうけど。