7月7日。
2021年下半期、もっとも笑い、ステキな気持ちになれるライブNo.1が出てしまったかもしれない。
下半期、まだ始まって1週間しか経ってないのに！
これに行ってきました…
なんか長いですね。読みますよ、セイッ！
"RGがあるあるを歌い続けオズワルド畠中がいい歌を歌い続け伊藤がキャバクラ仕込みの土下座をし続ける会"。
なんの会なの？と聞かれても、ホントにタイトルのままなんですよね…
そもそも、この会は4月に開催された野田クリスタルさんの筋トレライブのインターバルとして急遽歌わされた畠中さんの評判が上々だったため『じゃあ、これだけやってみる？』ということで開かれたもの。
3人は千葉のキャバクラのボーイ、お客さんは90分制のお店に来た…という設定。
RGさんが『どんな女の子がいいの？』と問いかける→お客さんが挙手→指名されたお客さんが、あるあるのお題を提示→あるある披露→お客さん、納得がいかない→伊藤さん土下座→真打・畠中さんがアコギで弾き語り、で回していく。ほんっと〜〜〜に！それだけの会（お題を出したお客さんは、あるあるを書いた色紙がもらえる）。
お題1:ラヴィット
情報番組のラヴィット。これは、昨日（7/6）オズワルドさんが出演していたからかな…
どうやらあるあるが言いづらいのか、ウサギのrabbitにさせようと試みたけど『ラヴィットで』と押し切られる。
マイケル・ジャクソン氏のBeat itにのせ♪矢田（亜希子）さんのやる気ありがち〜♪とのこと。たしかに！それはそう！
からの、『お客さん、ご満足いただけました？』『納得してない…？』『も〜〜〜しわけございませんっ！！！！！！』のRGさんと伊藤さんのお客さんいじりコントからの伊藤さんのキレイすぎる土下座→畠中さんにパスしての【コンビニエンスマン】披露。
ちなみに？舞台上には白い扉のセットがあって、土下座する方向に向けて移動させたり小ボケを挟んだり、地味〜にいい仕事をしてた。
あと、歌うとき以外畠中さんは袖に引っ込んでいたのでした…（キャバクラ内での力関係は畠中さん>伊藤さん>RGさん）
お題2:ABCお笑いグランプリ
親子連れのお客さん。
『子どもはこんな店、来ちゃダメでしょ〜！』と言いつつ、QUEENさんのwe are the championにのせて♪リンゴさん、変な審査しがち〜♪と高らかに歌うRG氏。選曲が粋やった…週末、無事に優勝できるとええのんですが…
ちなみに『変な審査』はマズかろうて…ということで、色紙は"個性的な審査"とかに書き換えていたはず。
土下座→畠中さんにパス。
【全部自分で自分は誰かで】を披露。
畠中さんに『好きなアーティストはいますか？』と聞かれた親子連れ。お互いに特に好きなアーティストがおらず、双方解答を『娘に任せないで』『なんかあるでしょ』と、なすり合う形に。
そんな2人にしれっと『好きなアーティスト、次から畠中悠って答えてくださいね』と提案して去っていく畠中さん、不思議な風格がありました。
お題3:RGさんから見た、ひてぃにきと伊藤ちゃん
伊藤さん『ちょ、アイツ（お題を出したお客さん）出禁っすよ…でも（店内に）入れちゃったからな〜ッ！』
このあたりから、お客さんにヒドい設定をつけ始める。笑
しかし、お客さんが法律事務所勤務ということが発覚し『ウチ、クリーンな店なんですよォ』『12時には店閉めますしィ』と、揉み手モード満開対応に。
松任谷由実大先生の真夏の夜の夢にのせ♪2人で〜喫煙所いがち〜〜〜♪と披露。
伊藤さん曰く『ゴシップ、めっちゃ聞けるんですよね』とのこと…
ちなみに、ルミネの喫煙所は狭いそうで『もう人入らんやろ』と思って下の方を見たら、バイク川崎バイク氏がちっちゃくなって座っていることがよくあるそう。
BKB氏、小柄やもんな〜w
やはり？納得はしてもらえず…ということに強制的にされてしまいw畠中さんを頼ることに。
このあたりかな？畠中さんの登場時、ギターではなく電気ドリル片手に『この扉、邪魔じゃない？取っちゃわない？』と提案するも、あえなく却下されるくだりがオズワルドさんの漫才の入りっぽくて良かった。しれっと『…なんて？』ってことを言い放つときの畠中さん、絶品よね。
ドリルをギターに持ち替えた畠中さんが【私立君に夢中学】を披露。
現在、MBSラジオにて毎週火曜日放送のエビ中⭐︎なんやねんの主役こと私立恵比寿中学ちゃんをイメージして作った楽曲。この曲、歌詞がいいんだよな…
エビ中ちゃんのオタクも『聴けてうれしい』と感激していてよかった…わたしもうれしい。
オズワルドさんの手荷物検査かな？で伊藤さんが『エビ中さんのライブで3回泣いた』と話していたり、何かと関係値が深くなっていってる様子が見られるの…アイドルのオタクとしても、たまらないものがあります…！！
お題4.七夕
『…あれ、他店の子ですよ！』
『覚えてます？あ〜、こんなチョビ髭覚えてないですよね…ハハ…』
出禁の次は、他店の子にしてしまう伊藤さんw
お客さんに、好きな曲調は激しいのとリクエストされRGさんが選んだのは…アナ雪のLet it go…！！！
しかも、だんだん喉が開いてきて気持ち良くなってきたのか♪ありの〜ままの〜あるある言うのよ〜〜〜♪と歌うものの、全くあるあるを言う気配がないw
結局、歌詞でボケ続け最後の最後に♪短冊の字汚い〜♪で〆。『人によるだろ！』と、伊藤さんは納得いかない様子。
いつも通り、畠中さんを引っ張り出す流れに。
『好きな芸人さん、誰ですか？』という質問に『見取り図です！』と答えたのに（RGさんと伊藤さん、『マジのやつじゃんwww』って笑ってた）、畠中さんにより『はい。バビロンですね。』と完全に書き換えられることに。
👉バビロン？なに？って方はコチラもどうぞ
オズワルドさんの先輩トリオ、バビロンさんのノリさんの人生を歌った【小さな窓】をしっとり歌いあげる畠中さん…
極貧のなか育ち極貧から抜け出すには学をつけろと大学まで出してくれたのに、芸人になってしまった…けど、お前が楽しくやってるならいいと認めてくれて感謝してる、きっと大成して恩返しするよ…みたいな歌詞の曲。
☝️のリンクなどを見れば一目瞭然なのですがオズワルドさんと関係が非常に深い方で、畠中さんの歌に伊藤さんが涙ぐむハプニングも…！
（そう、ひてぃにきの歌は最高なんよ…）
『どんなに盛り上げても、歌でゼロになんだよなぁ』と、畠中さんへの賛辞と芸人の悲哀がこもったボヤきをこぼしつつ次のお題へ。
お題5:千葉
まさかのお題で、あるあるが浮かばず困るRGさん。
伊藤さんも『落花生うまいとか言っときゃいいだろ』とか超適当に流そうとするも『あるあるが浮かばないってどういうことだ？お前も覚えるときが来たようだな…土下座をよ』と、RGさんに土下座を促す流れに。
RGさんも伊藤さんの見よう見まねでドアから飛び出し土下座をしてみるものの、超不恰好…！見かねた伊藤さんがお手本を披露。
『見てろ、これが土下座だ』とドアの位置を上手ギリギリに調整し、助走のため上手から舞台裏に消えていく。
店内に鳴り響く猛ダッシュ音と（え？伊藤さんどんだけ勢いつけるん…？）って疑問からの、まさかの舞台下手からのスライディング土下座、ウルトラ圧巻やった…！！！！！
『やばwww左から出てきたwwwwww』と虚を突かれ、マジシャン伊藤に完全に一本取られてしまった〜…あれは土下座ファンタジスタやった。ファンタジスタ伊藤。いいかい、今日から土下座ファンタジスタ伊藤だよ。土下座ファンタジスタ伊藤だ、いいね？！（よくない）。
や〜、でも立て続けに見ると（あっ、伊藤さんの土下座って特別な土下座なんや）って体験として理解できた。
RGさんの土下座、面白いよりも気の毒が先にくる感じというか『そうそう、世間的な土下座ってコレやね』って感じがしたんやけど（ダメとかじゃ全くない）、伊藤さんのはキチンと見世物として成立するフォームの美しさ・経験をエンタメに昇華した厚みがあって、感銘すら覚えたのよね……この世に笑える土下座と笑えない土下座があるなんて知らんかった…
キレイな土下座してたんだね、知らなかったよ…
土下座の話が長くなった〜！！
伊藤さんの手を借り、あるあるを捻り出したRGさんはBTSさんのDynamiteにのせて♪九十九里浜めっちゃ長い♪と披露（店内のみんな、この曲が聴きたくて今か今かと待っていたのでは…？）。
写真撮るとき、チャリで来たポーズしがち♪みたいな方がよかったかな〜、と振り返りつつ畠中さんにバトンタッチ。
呼び込まれた畠中さん、今度はトンカチを片手に『やっぱりこの扉、いらなくない？』と登場。
なんでドリルの次がトンカチなんだ、逆だろ！とかブーブー言われつつ【海天の月】を披露。
この【海天の月】、カニ目線の楽曲だそうで（？？？）ひてぃにきによると『海面に映る月を人が眺めるなら"海上の月"になるけど、海にいるカニが月を見るときは"海天の月"になるよね』ということらしい。うん、なんでカニ目線にしようとしたかは深追いしないけど、安藤裕子ねぇやんの海原の月みたいなタイトルでええんとちゃうかな…
（ひてぃにき氏、蟹座やった？と思って調べてみたら射手座やった…北海道出身やからなんかなぁ…蟹…蟹…蟹…）
RGさん、とうとう？『おれ、伊藤さんになりたいな』『だってさ、土下座カッコいいし、妹（※伊藤沙莉ちゃん）は可愛いし…』『畠中さんの曲、口ずさめるほど聴けるんでしょ？いいなぁ…羨ましい。わ〜、おれホントに伊藤さんになりたい』と、謎の憧れを口にしだすし、伊藤さんは伊藤さんで沙莉ちゃんの話になった瞬間に『天才女優やらしてもらってるんで』、畠中さんの楽曲については『3回聴いたら口ずさんじゃう』（しくじり先生のひてぃにき回で言ってた！とブチ上がった）と挟んでくるし、キャラを離れたきゅるんきゅるんのラジオ的やり取りが発生していてニコニコしてしまったな…
お題6:小田急線
お題7:キャバクラのボーイ
時間が迫ってきたので、2つのお題を消化することに。
『小田急のあるあるは浮かぶけど、キャバクラのボーイはわかんないなぁ』と、またも伊藤さんに助けを求めるRGさん。
伊藤さん、『そんなの"テキーラでうがいさせられる"とでも書いとけ』とかいくつかの候補を挙げるものの『組長の女（もちろんお客さん）にはそんなの通じない』という結論になり謝罪することに。土下座でも懐柔はムリっぽい…と悟った伊藤さん、とうとう？＼すみませ〜ん！殺してくださ〜〜〜い！！！／と絶叫するに至ったのでした…
あるあるを歌うため、デンモクとにらめっこしているRGさん。どうやら、組長の女が納得してくれる楽曲の目星がつかず困っているよう。
伊藤さんに相談しつつ悩みに悩み『これなら全員好きだろ』と太鼓判をもらったのが小柳ゆきさんの愛情…！！！まさかのチョイスに、店内全員が三枝師匠（あ！いま文枝師匠か！）並みにイスから転げたと思う。わたしには聴こえたぞ、その音が…
さておき、RGさんが渾身の本日ラストあるある♪乗り換えの移動しにくいから車両通り抜けがち♪と♪大人が大人をハマーで轢きがち♪を高らかに歌いあげ、本日のラストソングを聴く流れに。
ひてぃにき氏がしっぽりと曲フリを始めた瞬間、店内の空気が『これを！待ってた！！！』と言わんばかりの澄みかたをしたの、心の底からよかった…
そう、みんなこれが聴きたかったのよ…大名曲【あたらしいとうきょう】。
いや、騙されたと思って聴いて…？騙してないから…！！！
素晴らしい楽曲よ…彼が敬愛する吉田拓郎さんの要素や、森山直太朗さんみがあって…とても良い…！！
ほんとうに素晴らしい楽曲を産んでいるよね、ひてぃにき氏は…
この1年とかで『時間できちゃったし、ギター練習してみようかなぁ』で作れちゃうものではないんよ…（作れちゃっているのですが…天賦の才だ…）
それにしても、ほんとうに素晴らしい座組だった。
ここまで読んだ方（いるの？）はわかっていただけると思うんですけど、ほんっと～～～に『RGがあるあるを歌い続けオズワルド畠中がいい歌を歌い続け伊藤がキャバクラ仕込みの土下座をし続ける会』なんですよ。これ以上でも以下でもない。
でも、ここに3名の凄さと魅力が凝縮されていて、とんでもなく素晴らしいエンタメを浴びることができた…！
まず、RGさん。
とんでもない職人芸だと思った…あるあるの楽曲の選球眼・緩急、そしてお客さんの捌き方。おそらく途方もない数の劇場や営業、その他もろもろの場数を踏んでいる方だからだと思うんですけど、素人のあしらいが非常にうまい…！バランス感覚が尋常なく研ぎ澄まされてる。
たとえば、一般人から見ても（うわ…あの人しんど…）と思うようなお客っているわけで…でも、今日みたいな参加型の公演って数の問題でどうしても『いや、君ちょっと黙っててくれる？』みたいなのって混入してるじゃないですか…
ただでさえ、寒い感じの受け答えするのが出てくるだけで（勘弁してくれよ～～～！）って思ってしまうタイプなので、板の上におらんのに何かしら現場で主張してるヤツって超苦手でして…そういう異物の扱いに非常に長けた方だなと、とても印象深かったの…！
ああいうのって、構ってもダメだし、無視してもダメだったりするじゃないですか。
それに対して、サラッと触れて当事者にオイシイ思いをした気にさせつつ、それ以上は触らないって流れを作ったのが見事だったな～…あれは感動したし、それと共に（RGさんはいくつの死線をくぐってきたんやろ…？）と労う気持ちにもなった。
いやいや、そんなつまらんこと？はさておき、RGさん心の底から面白かった…
昔っから好きな芸人さんが見られてよかった…週末には、ビッグポルノのポロシャツでも引っ張り出そうと思う。
そして、オズワルドさん。
やっぱり彼らね、とんでもない才能の持ち主よね…！！！
ここまで、つらつらと書いてしまったので急に尻すぼんじゃってアレなんですけど…
話芸が達者なのは重々承知ですけれども、アドリブの積み重ねで大きなうねりを生み出すこともできる人たちって知れたのが超よかったな…
なんていうか、知れば知るほどパフォーマーとして死角がない気しかしなくて、ちょっと怖くなったくらい。
お行儀が良すぎるわけでもないし、尖りすぎているわけでもない。
時間帯によっては、ちょっと言葉が乱暴かな～？って思うことはあるけど、基本的に振る舞いを間違えることがない気がするし、諸先輩方と渡り合える強さは既に持ってるのよね～…あとは、場数で人柄を浸透させるくらいなのかしら。
いや～、ホントに【RGがあるあるを歌い続けオズワルド畠中がいい歌を歌い続け伊藤がキャバクラ仕込みの土下座をし続ける会】って天才のフォーマットで、これもう一生できると思うんですよ。劇場でもテレビでもいつでもどこでも～！って感じでプラットフォームもあんまり選ばないかなって。…あ、さすがにラジオは難しいか…
でも、この3人が揃えば本当に誰でも元気づけられるんじゃない？！ってくらい陽のコンテンツで素晴らしいなって思ってて。できるだけ多くの人にこの会合を見てほしい！！！って次第なんですけれども、現段階でこれでキチンと狙った笑いが受け取れる（面白さが理解できる）人って『オズワルドさんの人となりを知っている人』じゃないかと見ていて。
もちろん、何も知らずに見ても面白いことには変わりないんですけど、やっぱり『伊藤さんはキャバクラで働いていたから、あんなにもキレイな土下座を連発できる』とか『畠中さんは、舞台上では魔人を封じて自分らしく振舞いたいと思っている』とか、予備知識があった方が伝わるおかしみ、みたいなところから哀愁やら人生やらが滲んできて、なんとも言えない奥行きや味わいに繋がるのかな～、それがこの3人の持ち味なんじゃないかな～なんて思っているのです（もちろん、唯一無二のエンターテインメントとして）。
年輪さえ笑いに変換する、そんな頼もしさのある会合だな～って。
ところでさ、RGさんってば『あるあるが浮かばない』って伊藤さんに何度か相談してたけど、相談してるのを見るたびに（おい、むかし『万物にあるあるは存在する』って豪語してたやんけ）と思い出して吹き出しそうになってたんよね…
なんていうか"つれもていく"感じ。それができるし、見せてほしい人たちやなぁって強く思った、それだけの話。
よう書いたなぁ、そいじゃまた～
