#極力日記 51
少なからず、苦手な言葉は存在する。
たとえば、ていねいな暮らし。
うるせぇ!のひとことで終わってしまうくらいには、しゃらくさい価値観だと認識している。
こんなにもうざったく思うのは、見栄えのいい暮らしってことでしょう?と平たく曲解しているからかもしれない。
言葉が出回り始めた頃から座りのよくない価値観だと感じていて、誰が言い始めたのかと調べてみたけど結局よくわからなかった。
それも不気味で気持ちが悪い。
なんというか…暮らしというものは全ての人間にあるものだし、それに丁寧も雑もへったくれもなくない?というか、ラベリングして優劣つけてくれんなやという気持ちが強い。
あと、SNSと相性のよい自慰行為だから強いんでしょうね。
皆一様に暮らしに抱えるものはいちいち他人様に見せなくても良いのでは?と思うのは捻くれてんのかな。少なくとも、底意地のよくない感想ではありますが。
心地よくありたいという欲求はとても自然だと思うんだけど、それに対しての方策がすごく不自然に感じられて気色悪いなって思っちゃうんだよな〜
観測範囲がよくないんかな。
清濁併せ呑むのが暮らしであり人生だと思ってるからか、清しかないような演出が心底気持ち悪い(濁を出せということではないけれど)。
俗から離れています、みたいな澄ました顔の裏に大きな自己顕示欲や自己愛が透けて背筋がすっと寒くなる。
水清ければ魚棲まず。
この言葉がすべてを教えてくれるような気がしている。先達に感謝をし、うだうだとボヤくのを一旦やめさせてもらおうと思う。